あなたの夢を叶える「98ノート」
「夢」・「目標」・「考え」・「思い」の違いを知る
”願望”と一言で言っても、「夢」「目標」「考え」「思い」で違います。その違いをしっかり理解する必要があります。
これを間違うと今までの状況を変えることはおろか、悪い状況に陥る可能性もあります。
「夢」
「私には夢がある」と言っても果たしてその「夢」は叶うのでしょうか?
中には小さいころからの「夢」が叶った人もいるかもしれません。
しかし多くの人は「夢」に留まり、それをつかむことなく生涯を終えてしまうこともあります。
「夢」とは絵に描いた餅のようなもので、その人自身が「夢」と認識している限り、その「夢」を叶えることは難しいでしょう。
「目標」
それでは、「目標」を持つと人はどうなるのでしょうか。
多くの大人が「学生時代はもっと目標を持って頑張りなさい」とか、「目標がないとどんな仕事も達成しないよ」「目標がないと頑張れない」などと言います。
しかし、「目標」が掲げられれば誰でもそれを達成し、成功することができるのでしょうか?
それは非常に疑問です。
「目標」が自分自身へのプレッシャーになったり、ストレスを溜める原因にもつながります。
勉強、仕事にしても、過酷で過度な「目標」は、人の精神的な疲労と体の疲労をつくり出します。
「目標」を持つことが悪いわけではありませんが、「○○しなければならない」という思いが働くと結局、目標に到達するのに大きな回り道をしてしまうことになります。
「考え」
では、「考えること」はどうでしょうか。
「考え」とは(頭)で考えているということです。言わば脳で考えるとは、知識を増やすことであり、思いとは少し異なるものです。
これから未来に起こることは、世界中誰にも予測がつきません。これまでどれだけ勉強したとしても、知識から未来を決定づけることは誰にもできないのです。
「考え」とは知識であり、未来設計するにはパワー不足です。
また「夢」や「目標」、「考え」とは、理性ということもできます。
あなたが「私は女優になりたい」と考えても、理性は「きっとそんなこと無理だ」と言い返してくるでしょう。
「夢」「目標」「考え」は誰でも持っている理性によって、多くの願望を叶わないものにしてしまうのです。
脳で考える願望(夢 目標 考え)は、理性(過去の知識)によって動いています。
だから、これまで「夢」を持っても叶わないのは当たり前のことなのです。
「思い」
しかし、「夢」 「目標」 「考え」で叶うことがあります。
ここは重要ですのでよく覚えていてください。理性は今まで脳に蓄積された知識です。
私たちは小さいころから「あっちに言ったら危ない」「勉強をしなければ落ちぶれた人間になるぞ」と親や先生から脅されてきました。
そして社会に出ても、「どうせ頑張っても会社が認めてくれない」、「国が悪い」、「政治が悪い」、「凶悪犯罪ばかり起こる」、「病気になるのではないか」、「リストラされるのではないか」、「人間関係が悪くなるのではないか」と私たちはテレビや新聞、そして多くの大人の脅しによって生活してきました。
このような脅しにさらされていると、その理性が「思い」まで到達し、悪い方向で達成したりします。
たとえば「どうせ頑張っても会社が認めてくれない」と考えていると、それは人の深い「思い」に入り込んでいきます。そして、いずれ「会社が認めない自分」をつくり出します。
「私も病気になるのではないか」と考えていると、恐怖は思いにまで入り込み、「思い」で叶えようと、エネルギーはその人を病気にしようとフルパワーを使います。
そしてその人が考えたような病気に間違いなくなります。
恐怖にさらされ続けた私たちは、理性がなかなか良い方向に物事を運んでくれません。
恐怖は理性を通り越し、「思い」レベルまで到達し、悪い願いが叶えられることになります。
そこで未来を良い方向に変えるのが良い方向への強い「思い」です。
頭で考える必要はありません。
良い方向に進むと思っていればいいのです。
そんな簡単に思えない・・・・」解ります、そのお気持ち。
私もかつてはそうでした。一生懸命、思おうとしても「そんなうまくいくなんて・・・」と理性が邪魔をしてきます。(皮肉なことに悪い方向にはすぐ思いが向かいます)
良い思いを浮かべても、理性が疑いを運んでくるのです。
しかし少し訓練を重ねていれば、理性が運んでくる疑いの思いは過去の自分の知識だということに気がつきます。未来のことは知識の中にはないのです。だからこう言って打ち消してください。
「知識は未来の私に、一切触れることはできない」
そうです。知識があなたの未来を決めているのではありません。
良い「思い」だけがあなたの未来を変えるパワーを持っているのです。